手の外科 - 症状について

橈骨遠位端骨折

【病態】
転倒した際に地面に手をついて起こることの多い骨折です。手首の親指側にある橈骨の骨折です。
  • 橈骨遠位端骨折のレントゲン図1
  • 橈骨遠位端骨折のレントゲン図2
【症状】
手首の腫れ、痛み、変形が生じます。
【治療】
ギプス
骨折のずれが少ない場合にはギプスや装具による固定を1~2ヶ月間行います。その後より手首を動かすリハビリを行っていきます。
お薬
痛み止め(ロキソニンなど)や腫れをやわらげる漢方薬などをお出しします。
手術
骨折のずれが大きい場合には、麻酔をして骨折を元の形にもどし、金属(プレートとネジ)で骨を固定します。手術は首の根元や脇の下から注射をして腕全体に麻酔をかけます。約1時間程度の日帰り手術になります。骨折の形にもよりますが、手術翌日より手首や指を動かすリハビリを行っていただきます。ギプスをしている期間が短くなるので、ケガをする前の状態に早く戻ることができるのが最大の利点です。骨が癒合する術後6ヵ月頃に金属を抜去するかご相談いたします。
手術よって金属で固定された骨のレントゲン図