手の外科 - 症状について

関節リウマチ

【病態】
全身のいろいろな関節が炎症を起こすことで、痛んだり腫れたりする病気です。指や手首の痛み、腫れから発症することが多いです。
【症状】
指や手首、その他の全身の関節が痛んだり腫れたりします。炎症を放置すると関節が変形したり、動きの制限が生じたりします。
【治療】
薬による治療(抗リウマチ薬、生物学的製剤)が発達したため、病気の活動性をコントロールすることで関節が壊れるのを食い止めることが可能となってきています。しかし、お薬を使用していても、ある一部の関節のみ炎症がおさまらずに変形が進行してしまうこともあります。また、何らかの理由によりお薬による十分な治療ができずに、関節の痛みや変形が進行してしまう患者様もいらっしゃいます。そのような場合に、装具による治療や手術的治療を行います。

手術的治療について

関節形成術

関節の腫脹によって緩んでしまった組織を補強したり、変形して痛みが生じている関節を部分的に固定することで、関節の変形や痛み、動きの制限を治します。

  • 関節リウマチの関節形成術1
  • 関節リウマチの関節形成術2
  • 関節リウマチの関節形成術3
  • 関節リウマチの関節形成術4
人工関節置換術

関節軟骨の破壊が進んでいて、関節の動きの改善を希望される患者様に対して、関節を人工物に入れ替える手術を行っています。構造の異なる数種類の人工関節を患者様の状態に応じて使い分けています。

  • 関節リウマチの人工関節置換術1
  • 関節リウマチの人工関節置換術2
関節固定術

関節の変形がさらに強い場合には、日常生活の動作で使いやすい位置に関節を固定する手術を行います。固定した関節の動きは制限されてしまいますが、関節の痛みや不安定感は格段によくなります。

腱損傷に対する手術

手関節の変形によって指を伸ばす腱(スジ)が切れてしまうことがあります。最初は小指が伸びなくなり、放置しておくと徐々に薬指、中指と進行していきます。残っている腱に切れてしまった腱を縫い付ける手術を行います。その後、装具をつけながら指を動かす訓練を行います。

  • 関節リウマチの関節固定術1
  • 関節リウマチの関節固定術2
  • 関節リウマチの関節固定術3