手の外科 - 症状について

背景2 背景2

胸郭出口症候群

【病態】
指の第2関節が変形して、痛みや動きの制限が生じます。指を曲げる腱の動きがスムースでなくなることで、第2関節に過剰なストレスがかかることがひとつの原因と考えています。
【症状】
指の第2関節の腫れや痛み、動きの制限を認めます。
  • 胸郭出口症候群の症例1
  • 胸郭出口症候群の症例2
  • 胸郭出口症候群の症例3
【治療】
お薬
体質改善を目的に漢方薬をお勧めしています。痛みが強い場合には消炎鎮痛薬や湿布をお出しすることもあります。
注射
指の付け根の手のひら側と第2関節の2箇所に少量のステロイド注射を行います。指を曲げる腱の動きを改善させることで第2関節にかかるストレスを減らし、関節の中に注射をすることで関節の炎症を軽減させます。
  • 胸郭出口症候群のステロイド注射による治療1
  • 胸郭出口症候群のステロイド注射による治療2
手術(関節授動術)
第2関節の変形が強くない場合には、指を曲げる腱を部分的に切除して関節にかかるストレスを軽減することで、指の痛みや動きの制限を改善させます。
  • 関節授動術の治療の流れ1
  • 関節授動術の治療の流れ2
  • 関節授動術の治療の流れ3
  • 関節授動術の治療の流れ4
手術(人工関節置換術)
関節の変形が強い場合には、指の第2関節を人工関節に置き換える手術を行います。
  • 人工関節置換術による胸郭出口症候群の治療(術前1)
  • 人工関節置換術による胸郭出口症候群の治療(術前2)
  • 人工関節置換術による胸郭出口症候群の治療(術後1)
  • 人工関節置換術による胸郭出口症候群の治療(術後2)
【手術実施】
関節授動術
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2017年 33 5 2 3 2 2 1 3 4 4 3 4 0
2018年 20 2 1 0 1 4 1 5 4 0 1 1 0
2019年 20 2 1 2 1 1 1 1 3 3 2 3 0
2020年 12 2 1 1 3 2 1 1 0 0 1 0 0
2021年 10 1 2 2 0 0 1 0 1 1 1 0 1
2022年 5 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 2 2
2023年 12 3 0 0 0 1 2 0 2 1 1 1 1
PIP人工関節置換術
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2017年 5 0 0 0 0 0 0 0 3 2 0 0 0
2018年 7 0 0 0 2 1 0 1 2 0 0 0 1
2019年 10 1 1 2 0 0 1 2 0 1 1 0 1
2020年 6 1 1 0 0 0 0 0 0 1 1 1 1
2021年 6 1 1 1 0 0 0 1 1 0 0 1 0
2022年 5 1 0 0 0 0 1 1 2 0 0 0 0
2023年 7 0 1 3 0 0 0 1 0 1 1 0 0

※いずれの手術でも術後のリハビリがとても重要です。